Quantcast
Channel: ジーンズリペア&リメイク工房 hands-on 日記(旧ブログ)
Viewing all 325 articles
Browse latest View live

エターナルのジーンズ 2本紹介 お任せリメイク18000円コースと20000円コース

$
0
0

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



年内最後の営業日です。

作業は一段楽したので、事務処理などをメインに行ないます。



例年だと年末年始の休暇は、私物リメイク品作りを行なっているのですが、、、

今年はベースのジーンズを買う予算が無くて、断念しました。

(今年は工房を建てたので、金銭的余裕がなくて、、、)



なので、私物ジーンズのメンテナンスリペアを行ないたいと思っています。

ついでにスニーカーやブーツもクリーニングしようかなあなんて考えています。




では今回紹介するのは ジーンズ2本です。

同じお客さまからの依頼でした、、、





























エターナルのユーズド加工ジーンズ 

こちらは濃色ベース







































同じくエターナルのユーズド加工ジーンズ

こちらは中色ベース







2本共いい感じのユーズド加工が入っています。

エターナルは岡山産ですからね、、、

加工ジーンズを見るとどこの加工工場かな?

(工場によって微妙な癖がありまして、、、)

と細かくチェックしてしまいます。

ここまで行くと、職業病ですね、、、(苦笑)








2本共リメイク加工の依頼です。

当店の過去の作品を見本にして、製作をしました。




当店のHPリメイクページに製作例をUPしています。


こちらをクリック


只今No48まであります。

(No100位まで増やすのが目標です)









それでは早速リメイク後の紹介です。













クラッシュ&リペアです。

濃色デニムをベースにしたので

あて布をデニム系を多めにして、バランスを取ってみました。


横糸の白い部分が目立つと違和感があるので

それは少なくしています。


UP画像が無くて、申し訳ないのですが

細かい汚し加工を追加しています。

オイル、ペンキ、サビ汚し加工を行なっています。

(サビ汚し加工は洗濯をすると少しづつ無くなっていきます)

元から入っている汚し加工とバランスを取って

馴染むように入れてみました。














お尻周辺もサビ汚し加工を強めに入れています。

こちらもベースが濃いので汚れが目立ちにくいです。



汚し加工の難しい所は

ベースのデニムの色によって見え方がまったく違う部分です。


これが淡色のブリーチ色のジーンズだと

非常に汚いだけの印象になってしまいます。



自然にカッコ良く汚すのが難しいですね、、、

(これも感覚的な部分なので正解はありません)




ジーンズ全体を茶色っぽくしてユーズド感を出して欲しい とか依頼がありますが

ベースのデニムが濃色だと茶色は見えませんし

逆に淡色だと茶色になりすぎて変な印象になります。

汚し加工は簡単そうに思えて、非常に奥が深いと思います。



こちらの工賃が

クラッシュ&リペア加工 13000円

オイル、ペンキ散らし 2000円

サビ汚し 3000円

合計18000円(別途送料)












続いて、中色ベースのリメイク後です。






















デニムのパッチワークリメイクです。

ジーンズの加工感が強くて、ベースの色も落ちているので

パッチワークに向いています。


パッチのあて布にもユーズド加工を入れているので

全体的に馴染んだ印象だと思います。



上からの貼り付け以外にも

くり抜き+裏あて+ハンドステッチなどを入れて

微妙な変化をつけています。

こうゆう小技を入れると全体のバランスを取れます。

(これが正解ではありません、私の感覚的な部分です)















お尻のパッチワークは

穿いた時に生地が弱る部分にあてるようにします。

パッチワークで魅せつつ、補強も同時に行なう感覚です。

(リペア屋としての配慮)





こちらの工賃が

パッチワークリメイク加工 17000円

パッチ部分のユーズド加工 3000円

合計 20000円(別途送料)

ブログのカテゴリーが20000円未満なのにスミマセン、、、




ちょっと駆け足での紹介でした、、、


リメイクをお考えの方は参考にして下さい。

オーダーお待ちしております。





hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓





お客さまの声 11

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



今年もあっという間の1年でした。

hands-onも開業から4年が経過しました。

来年から5年目のスタートです。




さて今回のブログは

お客さまから喜びの声を頂いておりますのでご紹介します。






喜びの声は大切に保存させて頂いております。

一部紹介します。

メールの部分的なコピーです。

(プライベートな部分はこちらで削除しています)







Gさま

昨日、リペアをお願いしていたジーンズが無事届きました。

この度は誠にありがとうございました。

また機会がありましたら、お願いしようと思いますので、

その際は、よろしくお願いいたします。











Hさま

本日Gパンが届きました。

50年物のジーンズが、あと30年ぐらいはけそうです。

イメージどおりの仕上がりでとても感謝しています。

またよろしくお願いします。










Sさま

只今、商品受け取りました。

大変きれいに仕上げてあり、大満足です。

何年かかるか分かりませんが、ボロボロになったら、またリペアをお願いします。











Yさま

到着しました。

中々の仕上がりで満足しています。

また別のものをお願いすると思います。










Kさま

先ほど、依頼の品を受け取り早速履いてみました。

縫い目などの出来栄えに脱帽です!

希望通りのシルエットになってとても満足しています。

この度は本当にありがとうございました。

その丁寧なお仕事、これからも続けていって下さいね^ ^










Oさま

ありがとうございました。

最高の仕上がりに感謝いたします。

これからも頑張ってください。









Hさま

お世話になります。

商品を受け取りました。

丁寧なお仕事ありがとうございました。

今後も大切に履いていきます。

また機会がありましたら宜しくお願いいたします。











Mさま

ジーンズ届きました。

かっこ良すぎです!

ボロボロに履き倒します!

雑誌で見つけた時も興奮しましたけど

実物履いたらニヤニヤが止まりません。

またお願いしたいと思いますんで

よろしくお願いします

ホントありがとうございました










Oさま

本日ジーンズ3本を受け取りました。

実際にリメイクされた作品をはかせていただき、喜びにひたっております。

画像で拝見した以上に素敵でした。

絶妙なバランスですね。

また弱った箇所にはいつものごとく、きっちりとしたリペアが施されていて感激しました。

裾のステッチ入れ直しもありがとうございます。

感謝しております。












Wさま

お世話になっております。

荷物が無事に到着しました。

今回も期待通りの仕上がりで、とても満足しております。

お陰様で、これからの季節に活躍してくれると思います。












Sさま

本日はお忙しいところありがとうございました。

しっかり直していただいて嬉しいです。

ジーンズにも新しい人生が始まる感じがしますし、

これから履くのが楽しみです。補強の感じも大満足です。











Tさま

先ほど○○のリペア品を受け取り、確認しました。

前回同様に袖のホツレ部分がとてもキレイに仕上がっており、満足しております。

年代物のデニムは糸が切れやすいようで、

その補強を新たな目立たない糸でステッチされている所に驚きました。

よく見ようとしても補強糸は見えないですね。

いい仕事をされているなぁ、と今回も思いました。

これでまた気兼ねせずに服を着ることができるので、早く涼しくなる日が来ないかと待ち遠しいです。

思い出の詰まったお気に入りの服と一緒に年を重ねることができるのも、山口様のおかげです。

これからもよろしくお願いします。












Wさま

お世話になっております。

荷物が無事に到着しました。

今回も期待通りの仕上がりで、とても満足しております。

お陰様で、これからの季節に活躍してくれると思います。






ブログの文字制限?でしょうか、、、

まだまだUPしたいのですが、データがここまでしか反映されません、、、

続きはまた、今度の機会にしたいと思います。





それでは今年1年、色々とありがとうございました。

来年も引き続き、地道に頑張って行こうと思います。

当店のご愛顧よろしくお願い致します。



ジーンズリペア&リメイク hands-on

代表 山口 健太郎







hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓


リーバイス501XX 1922モデル ビンテージ スソ伸ばしアタリ出し加工 ビフォー

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いします。



前回書いたブログの「お客さまの声」ですが、

書いた内容の3割位しかUP出来ていませんでした(涙)

ブログの文字制限も超えていないのに、、、なぜ?

時間をかけたのに労力が報われなかったです、、、無念

もっと色々なお客さまの喜びの声を紹介したかったです。

(もう一度ブログUPに挑戦してみますので、、、)




では正月休みもブログをガンガン更新したいと思っております。

ネタがかなり溜まっておりますので、いい機会です。




それでは今回紹介するのは














元旦の為にこのネタを取っておきました(笑)

ブログの読者さまに届ける、お年玉です。

スーパービンテージジーンズ

リーバイス501XX 1922モデル オリジナルです。



今まで当店に入荷したビンテージジーンズで一番古い物です。

お値段を聞いて、かなり焦りました、、、

ここでは書けませんが、普通に車が買える値段です。


取り扱いも非常に緊張しました。

無事に納品した今は、ほっとしていますが、、、

このお宝に何かあったらどうしよう?と

持っているときはドキドキしていました、、、(汗)








では、このジーンズの年代チェックをしようと思います。

プロの古着業者ではないので、100%合っているとは限りませんので、、、

アバウトです、、、(単なる個人的趣味です、、、)

ビンテージに興味のない方にはどうでもよい事なので

飛ばしてください(苦笑)









1922モデルの一番の特徴はバックポケットの剥き出しリベットでしょうか?

このリベットが馬の鞍(くら)を傷つけるとの事で

内側に隠されるようになったのが1937年です。

まだ赤タブも付いていない時代です。

赤タブの採用が確か1936年だったので、ほぼ同年代ですね。










リベット部分のアップです。

リベットの上にカンドメ(カンヌキ)がこっそり入っています。

こんなディテール知りませんでした(驚)


リベットの刻印にも注目です。

C O の O が小文字でアンダーバーが入っています。













バックセンターの縫い合わせが右高仕様です。

この年代に限定されたディテールです。

この後の年代になると左高仕様になって、現在までそれは続きます。



ここは巻き縫いの専用ミシンで縫うのですが、

上の帯側からスタートすると右高仕様になります。

でも縫い終わりの最後がお尻のカーブした部分で一番難しいので

そこで縫いに失敗するとショックです。

そうなると解いて全部やり直しになりますので、、、

(自分でやった事あります)





私の勝手な予想ですが

それだと生産効率が悪いので

お尻のカーブした難しい部分からスタートすれば失敗しても

解く手間が省けるのでは?と思っています。

(このやり方で縫うと、バックセンターが左高仕様になります)













シンチバック(尾錠)も綺麗に残っています。

邪魔なのでカットされた物も多いです。

このジーンズを当時穿いていた人は

実際にシンチバックで留めていたのでしょうか?










シンチの金具も綺麗な状態です。

鉄なので錆びる事が多いですね。

もちろん先端の尖った針仕様。

見えにくいのですが S O L I D E と刻印されています。












バックセンターループに注目です。

ループの生地が身生地よりも薄いデニムになっています。

ベルトとサスペンダーを併用していた時代です。

よって、この部分の強度はあまり必要としていなかったのかな?


あと、下側のループの縫い付けが裏からです。

表にカンドメ(カンヌキ)が見えません。

なぜでしょう? 不思議、、、
























サスペンダーボタンです。

次の1937モデルになると無くなります。

穿き方がサスペンダーからベルトに移行しているのが良くわかります。

ボタンの刻印も彫りが深いです。

この年代のボタンは立体感があってカッコ良いと思います。

(トップボタンも同じ物が使われていました)











股にリベットが打ってあります。

これは次の1937モデルにも引き続き付いています。

内股の付け根にカンドメ(カンヌキ)補強がありません。














フライボタン(小ボタン)です。

リーバイスの刻印入りです。

実はここが1922モデルの年代を見分けるポイントの一つ。

初期の物はここが既製品になっています。

(メーカーの刻印が無いタイプ)













普段見れない裏側もお見せします。

(依頼者さま、ブログ掲載OK 本当にありがとうございます)


アップが無くて申し訳ないのですが

ボタン裏は当然、ドーム型でプックリしています。













ジーンズ縫製をする人が見たいのはここです。

持ち出しの先端が切りっ放しなのは有名なのですが、

小股(前股)の裏側も切りっ放しなんですね。

(いつから折り伏せになったのかな?)

















太ももの色落ちです。

耳のアタリがバッチリ出ています。

そして繊細な縦落ちをしています。

これを眺めているだけで、上手い酒が飲めそうです(笑)

(大切なお預かり品なので、そんな事はしませんよ)




1922モデルの生地は納入業者が

アモスケイグ社からコーンミルズ社にちょうど切り替わった時期です。

1922モデルの初期タイプであればアモスケイグ社のデニムの可能性が高いです。

この生地はコーンミルズ社の物だと思います(多分ね)




これの前の1902モデルになると確実にアモスケイグ社のデニムになります。

この生地が凄いのです。

天然藍で縦糸を染めたデニムなんですよ。

独特の青さをしています。

(今まで数本しか見たこと有りませんが、、、)

















左足のスソです。

耳は白ですが

赤(ピンク)のラインが入っていたかもしれません。

経年変化で色が抜けますので、、、


オリジナルのステッチがなくなっています。

縫ってある細い糸はリペアで縫われた物です。























右足のスソです。

チェーンステッチが残っていました。

糸の退色具合や劣化状況から判断して

オリジナルのチェーンステッチだと思います。

この部分のディテールも年代を見分ける重要ポイントです。

1922の初期はスソがオリジナルでシングルステッチです。

(ジーンズマニアが大好きなユニオンスペシャル43200Gがまだ無かった時代)


よってこのジーンズの製造時期は

1920年代後半~1930年頃だと推測します。



ジーンズマニアのみなさまお楽しみ頂けたでしょうか?

私も書きながらテンション上がっています(笑)





さて、ここからが当店の本題です。

前置きが長すぎですね、、、

まあ正月なんで、のんびりしましょう、、、




この依頼品のどこをリペアするの?って事ですよ。

実は、何と 何と 何と

スソを伸ばして欲しいとのオーダーなのです。

依頼者さまはこれを普段穿きされるそうです。

世の中、凄い人がいるんですね。





このお宝ジーンズのスソを伸ばすとなると

スソがオリジナルではなくなるので

価値が落ちてしまう心配があります。



私も最初はこの仕事を受けるのは辞めようと思っていました。

しかし、依頼者さまと直接お話しているうちに

どうしてもスソを伸ばして穿きたいという情熱に負けました。



なので私もこのジーンズの価値をなるべく落とさないように

オリジナルの状態をなるべく保ったままのスソ伸ばしに

挑戦しようと思いました。




それではブログが長くなりすぎたので

作業内容と完成後のアフターは次回のブログにします。

では!






hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓


リーバイス501XX 1922モデル ビンテージ スソ伸ばしアタリ出し加工 作業途中とアフター

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



では前回ブログの続きです。























まずはスソのステッチを解いて伸ばしました。


三つ折の最後の折り目の部分がフサフサになっています。

完全に横糸が抜けてしまっています。


前回ブログのビフォー画像を見るとわかるのですが

その部分のスソ裏はステッチが効いていない状態でした。



スソを伸ばす作業の前にここをキッチリ補強する事が必要です。














こんな感じになっています。

三つ折の先端は普通にスソ上げをすれば

隠れて見えなくなる部分です。


インシームとアウトシームを解体してリペアする方法もありますが

なるべくオリジナルの状態を保ったままにして欲しいとの

要望があったので、このようにしています。



また、スソを伸ばすのをやめて

元の状態に戻したい時は、それが出来る様になっています。

万が一、売りたくなった場合にも価値を下げないで済みます。















スソの先端にオーバーロックを入れます。

スソを伸ばす際に、元の生地のアタリが表に見えると変です。

元のアタリの部分は二つ折りにして裏に隠す必要が有ります。

補強で縫ってあるのですが、ほつれ止めでオーバーロック縫いをしました。



















左右の継ぎ足すスソを作りました。

継ぎ足すスソの生地は古着のデニム生地です。


古着の在庫も持っていますが

今回は古着屋さんで近い色落ちの生地を探しました。

(色落ちの近い古着を探す手間賃、古着の仕入れ代も頂く事になります)


しかし、元のジーンズはオリジナルの1922モデルです。

スーパービンテージの色落ちに近い感じの古着なんて売っていません。

出来る限りの努力はしますが、今回はこれで精一杯です。






















継ぎ足すスソのアタリ出し加工を行ないました。

少しでも継ぎ足した部分のスソが自然に見えるように

当店の技術を使います。



















元のアタリを隠すようにしてつなぎ合わせて完成です。


元のアタリが隠れるマイナス部分の計算をしてから

伸ばさないといけないので、その辺りも難しかったです。

結果、元の状態よりも3センチ伸びています。












左足









左足アップ

近くで見ると伸ばしたのがわかりますね、、、

でもこれが限界です。














右足








右足アップ


近くで見ると伸ばしたのがわかりますね、、、

でもこれが限界です。





元に戻したくなったら、それも出来る様になっていますので、、、

(元のアタリの部分は裏側に隠れていますので)






以上です。

こちらの工賃が

元のスソの補強リペア 3000円

スソ伸ばしアタリ出し加工 7000円

近い色の古着デニムの仕入れ代 5000円 (条件によって変動します)

合計15000円(別途送料)


お客さまから喜びの声を頂きました、、、ほっとひと安心です。





私にとっても、いろんな意味でエキサイティングな仕事でした、、、

(お店でスーパービンテージを保管しておくのが緊張しました)



スーパービンテージ品の依頼品が増えてきたら

保管用の専用金庫を買うかもしれません。




こんな依頼、滅多にありませんが、、、(汗笑)

オーダーお待ちしております。








hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓

リーバイス501XX 1937モデル ビンテージ 前ポケット入口手縫いリペア、その他のリペア ビフォー

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。




正月休み期間もどんどんブログUPしたいと思います。


これからビンテージ特集のブログとなります。

(完全に私の個人的な趣味です、興味の無い方はスミマセン)


前回のブログネタが1922モデルでした、、、

それでは今回紹介するのは









リーバイス501XX 1937モデル オリジナル

スーパービンテージです。

私の中では1947年(第二次大戦)以前の物はスーパービンテージだと思います。


ちなみに現在から100年以上前の物は 

骨董の世界ではビンテージではなくてアンティークと呼ぶらしいです。

前回ブログの1922モデルもあと10年もするとアンティークですね。

価値がこれから更に上がりそうな予感がします。


















1937モデルの一番の特徴は

シンチバック(尾錠)が付いている事だと思います。

お店によってはバックルバックと呼ばれたりもします。













シンチの金具部分です。

鉄なのでサビています(サビもいい味出しています)

刻印は S O L I D E です。















リベットの位置がアバウトですね。

こうゆう作りが本物のビンテージの証かな?

復刻やレプリカでは見られない面白さですね。




※製造のクオリティーが高いからビンテージではありませんので、、、

アメリカの大量生産の合理的な物作りを垣間見る事が出来るのが

ビンテージジーンズだと思っています。




復刻やレプリカジーンズしか見たことの無い方は

本物のビンテージはもっと凄い作りをしていると思われているようですが

製造のクオリティーだけを見ると 復刻やレプリカが断然良いです。

100本あったら全て同じ作りをしています。

(特に日本製はチェックが厳しいので、細かい部分も同じです)





ビンテージジーンズの良さって、大量生産のはずなのに

作業員の癖がいろんな所に出ていて、微妙に違う点だと思います。

年代が古いほど、製品のクオリティーが1点づつ異なります。

なので同じモデルでも1点物のジーンズを見ているようなのです。

だって当時は単なる作業着です。

そこまで細かい部分を指摘する消費者なんていないはずです。

とにかく、作業着として頑丈であればそれで良かったはずなので、、、

※以上は全て個人的意見です。



















バックポケットのアーキュエイトステッチを見て下さい。

この頃はステッチ型なんて無かったはずです。

フリーハンドで縫っています。

2本のステッチ幅やカーブの感じは

作業員の感覚でしょう。


こういう1点物感覚が、たまらない部分ですね。





私も加工工場で量産を経験しています。

メーカーさまから量産の加工感は

1点物感覚でカッコ良く作って欲しい! とかよく言われましたが

これが上手くいきませんでした。



本当にそれをやった事もありました。

そしたら本当に作業員の感覚でカッコ良い物になったのですが

それを1ロットで集めてみると、本当に色んな物が出来ました。

それを納品したら、メーカーさまから

カッコ悪いものがあるので修正して欲しいとなりました。

そうなると工場側はかなり面倒ですよね。

だってカッコ良いの 基準が曖昧だからです。




スミマセン、完全に話がそれてしまいました、、、(苦笑)















ウエストのサスペンダーボタンが無くなっています。

パンツを腰で締めるという穿き方が一般的になって来ました。













股リベットが付いています。

これも1937モデルの特徴です。



この後の大戦モデルでこのリベットは省略されます。

(物資削減の為)

しかし戦後の1947モデルでは復活しませんでした。



リペア屋目線では、股の補強は必要だと感じています。

戦後のXXではこの部分のステッチ切れが多く、今まで沢山リペアをしてきました。

他よりも太い糸を使っているのですが、綿糸なのでどうしても劣化してしまうようですね。



XXの後のビッグE(1967年頃)になるとここに補強のカンドメ(カンヌキ)が入ります。

それで股の補強が強くなって、弱い部分が改善されています。
















1937モデルからバックポケットの補強に

隠しリベットが採用されました。

それまでの剥き出しのリベットが馬の鞍(くら)を傷つけるとの事で

ポケットの内側に付ける事に成功したようです。





当時ライバルメーカーのLeeは

カウボーイパンツ101のバックポケット補強には

バッテンのカンドメ(カンヌキ)を採用していて対照的ですね。

(最初期の101は剥き出しのリベットを使っていたようですが、、、)











隠しリベットですが1937モデルは

他に使っているリベットを使いまわしていました。

この角度から見ると、平べったいのがわかりますか?















これは戦後の1955モデル(私物です)の隠しリベットです。

違いがわかりますか?

この頃になると隠しリベット専用の物が開発されています。

隠しリベットの採用が好評だったので、専用リベットを作ったのだと思います。















せっかくなのでフロントの裏側も見ていきましょう。

(依頼者さま、ブログ掲載OK 本当にありがとうございます)



アップが無くて申し訳ないのですが

ボタン裏は当然、ドーム型でプックリしています。













ジーンズ縫製をする人が見たいのはここです。

持ち出しの先端が切りっ放しなのは有名なのですが、

小股(前股)の裏側も切りっ放しなんですね。

(いつから折り伏せになったのかな?)


画像では見えにくいのですが

内股の中心部分にカンドメ(カンヌキ)補強が入っています。

上にある表からの画像をご覧下さい。

ここは1922モデルから進化した部分だと思います。
















ベルトループが極太です。

使っている生地も身生地と同じようです。

サスペンダーボタンの廃止後はベルトループの強度アップが必要だったのかな?

ループの中央が微妙に膨らんでいるように見えます。

一部のレプリカジーンズにある、極端な膨らみにはなっていないようです。

(この頃のビンテージジーンズは固体差があるので、断言出来ませんが、、、)


見えにくいのですが、帯び止めはVステッチを採用しているようです。










お休み中なのでウンチクが非常に長くなってしまいました、、、(苦笑)



それではやっとリペア部分の紹介です。









左右前ポケット入口の擦りきれをリペアします。



この部分を綺麗にリペアするには

リベットを外して、解体リペアが必要になります。

しかし、これはスーパービンテージです。

なるべくオリジナルを維持したままで直して欲しいとの事です。





そうなるとここは手縫いでチクチク直すしか方法がありません。

(そのままミシンで縫うと、ポケットのR形状が変わってしまいます。)

そして、手縫いリペアはミシンリペアよりも強度が弱いです。




それでも良いので、

これ以上ダメージが進行しなければOKという事でお受けしました。













ベルトループが弱っています。

何か先ほど紹介した物と違いますね。

(これは幅が狭いです)


これは他店さまで付け替えられたベルトループだという事です。

ここはオリジナルではないので、外して解体リペアOKという事です。




















スソです。


オリジナルチェーンステッチが切れた部分に

他店さまでシングルステッチが入れ直しされています。


オリジナルチェーンステッチを残したままで

シングルステッチ部分のみを解いて、

そこだけをチェーンステッチで縫い直して欲しいとの事です。

(できるだけオリジナルの糸を残したい)




リペア屋目線だと、チェーンステッチの縫い継ぎはお勧めしません。

チェーンステッチは1箇所から連鎖して解れるステッチです。

1周を縫い合わせて、ステッチの強度が出る物だと思います。




でもマニアさん目線のオリジナルを少しでも残したい気持ちもわかる、、、

お客さまに「入れ直しステッチが解れるリスクがある」のを承知して頂いたので

チェーンステッチを縫い継ぎする事にしました。

(万が一、解れてもクレーム対象になりませんので)






という事です。

今回もブログが長くなりすぎたので

リペア後のビフォーは次回に書きます。

では!






hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓



リーバイス501XX 1937モデル ビンテージ 前ポケット入口手縫いリペア、その他リペア アフター

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


それでは前回の続きです。

出来上がりのアフターがこちら




左右前ポケット入口のダメージは細い糸でチクチク手縫いしています。

難しい技術なんて何も無い、単なる気合と根性で仕上げました(大汗)

ダブルステッチはさすがにミシンを使っています。

ステッチ糸には退色した綿糸を使ったので、馴染んでいると思います。











右前ポケット

長年の使用でポケット入口も伸びてしまっていますね、、、

ダブルステッチ縫いもリベットギリギリまで入れています。

これは特殊な道具を使って縫うので、可能となっています。












普段はリベットを外してリペアする部分です。

リベットの際に縫い針を差し込んで、手縫いしてみました。

見た目はこんなですが、これ以上ダメージは広がらないかな?













ポケット入口の裏側です。

手縫いなので、これが限界です。

直すというよりも、これ以上悪くならないようにするリペアでしょう。

しかし、手縫いなので非常に時間が掛っています。




















左前ポケット

長年の使用でポケット入口も伸びてしまっていますね、、、

ダブルステッチ縫いもリベットギリギリまで入れています。

これは特殊な道具を使って縫うので、可能となっています。














普段はリベットを外してリペアする部分です。

リベットの際に縫い針を差し込んで、手縫いしてみました。

見た目はこんなですが、これ以上ダメージは広がらないかな?















ポケット入口の裏側です。

手縫いなので、これが限界です。

直すというよりも、これ以上悪くならないようにするリペアでしょう。

しかし、手縫いなので非常に時間が掛っています。














ベルトループは解体リペアなので

綺麗な仕上がりだと思います。

カンドメ(カンヌキ)も専用ミシンを使っています。












カンドメ(カンヌキ)の下生地を補強リペアしています。

ここを補強しないとループがしっかり付きません。




























スソのステッチリペア後です。

チェーンステッチを部分的に入れています。

チェーンステッチの縫いつなぎは強度面で弱いですが、

それでもOKという事でしたので、、、

糸はオリジナルに近い物があったので、馴染んでいると思います。

向かって左がオリジナル、右が入れ直した部分です。




















なるべく元のアタリがずれないように、ステッチを入れ直します。

これもちょっとした裏技を使っています。




以上です。

こちらの工賃が

左右前ポケット入口のそのまま手縫いリペア 6000円(時間がとても掛かるので割高です)

ベルトループの解体リペア 2000円(下地補強代込み)

左右スソのチェーンステッチ入れ直し 2000円(ステッチ解き代込み)

合計 10000円(別途送料)



納品後、お客さまから喜びの声を頂きました、、、ほっとひと安心です。



今回の前ポケットのリペア方法もスーパービンテージ向けなので

あまり参考にならないと思いますが、、、

オーダーお待ちしております。






hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓

リーバイスS506XX 1stGジャン 大戦モデル ビンテージ エリの解体リペア、その他リペア ビフォー

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



まだまだ紹介したいネタが沢山あるので

頑張ってブログを更新したいと思います。

こんなにブログを連日更新出来るのも明日までなので、、、




それでは今回紹介するのは




古着のGジャンです。

見る人が見ればすぐわかる物です。

そうあれです、、、

大戦モデル!

オリジナル ビンテージです。



大戦モデルとは、、、


第二次大戦中(1940年代前半)

リーバイス社がアメリカ政府の戦時製品監督局(WPB)から規制された衣類で

衣類を作るのに物資の無駄だと考えられる部分を排除された

歴史を感じさせるモデルです。

品番が S506XX 頭文字にSが付きますが

Simplified(簡素化された)のSで 通常の506XXとは違うという

識別された物でした。


506XXとはリーバイス社が最初に出した形のGジャンで

通称1stと呼ばれます。

1stの特徴は左前の片ポケットですね。

(有名なので説明不要かと思いますが、、、)









大戦モデルはポケット上にフラップが付いていません。

おそらく、物資削減の対象だったのでしょう。

(金属ボタンも無くて済みますから)

でもこれがシンプルで何気にカッコ良いですね。




あと、赤タブが付いていません。

赤タブの有無は固体差がありまして

付いている物もあったようです。

大戦モデルの固体差はかなり大きくて

本当に色んな作りがあるようです。

その1点物感がマニアの心をくすぶっているようですね。

(僕も欲しいけど、高すぎて手が出ません)











前ポケットのリベットのアップです。

無地の既製品リベットを使っていたりする物もあるのですが

これはちゃんとメーカー刻印が入っていました。

C O の O が小文字でアンダーバー入りなので

戦前に使っていた古いリベットのようです。
















フロントボタンの数が通常は5つなのに

大戦モデルは4つです。

1個減らすと、金属ボタンの物資削減が出来ますからね

でもこの4つボタンの雰囲気もシンプルで何気にカッコ良いです。














そしてボタンが月桂樹柄です。

高価なメーカー刻印のボタンではなくて

当時の既製品で安価なボタンを使っていました。

でも今ではこの月桂樹ボタンが大人気です。

(大戦モデルの象徴ですから)












ボタン裏はぷくっと膨らんだドーム型です。

こうゆう所もマニア心をくすぶります。













後身頃です。










シンチバック(尾錠)がカットされていました。

もったいないのですが、当時着ていた人はビンテージの意識ありませんからね、、、

単純に邪魔だったのでしょう、、、




あとはステッチの色が抜けて、生成りになっています。

元はイエローステッチだったと思いますが

大戦時期の素材は染めも安価な物に代用していたのかな?

色抜けが激しい気がします。

赤タブも退色してピンク色になっているのを見かけます。

(それも、大戦モデルらしくて良い感じなのですが、、、)













縦落ち感が凄いです。

しかも不均一なムラになっています。

この不均一なムラがビンテージデニムの魅力ですね。

現代のセルビッチデニムでもムラを出す技術はあるのですが

ここまで不均一でバラバラなムラは出せない気がします(個人的意見)










ではそろそろリペアの紹介をします。

またウンチクが長くなってしまいました(苦笑)





プリーツの押さえステッチは他店さまでリペア済みですが

(おそらく、スパン糸です)

こちらは解いてから綿糸に縫い直します。

このステッチよりもそうした方が雰囲気が良いとの事です。
















綿糸が経年劣化で非常に弱っています。

ヒジの部分のみ画像ですが、Gジャン全体のステッチを補強します。

補強には生地同色の細くて見えにくい糸を入れます。













エリが一番弱っています。












伸ばすとこんな感じです。

ここは解体して丁寧に直します。














エリ下もこんな感じで弱っています。

軽くリペアをします。









それでは部分的に解体です。










こうすると濃色が残っています。

大戦モデルのまっ紺デニムも滅多に見れない部分なので

撮影してみました。

何とも言えない、独特なインディゴ色です。

(画像では伝えにくい部分です)













エリの部分的な解体です。











全面補強+リペアをしています。

ここまでしないとエリの強度が保てないほど、生地全体が弱っていました。






ブログが長くなったので、

出来上がりのアフターは次回ブログで紹介します。

では!







hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓


リーバイスS506XX 1stGジャン 大戦モデル ビンテージ エリの解体リペア、その他リペア アフター

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



では、前回ブログの続きです。


出来上がりがこちらです。











エリは丁寧に解体したので綺麗な仕上がりだと思います。

















広げるとこんな感じです。

淡色まで色が抜けていたので、補強ステッチも目立っていません。

リペア跡も上手く馴染んだのでは?と思います。













超アップです。

エリのリペアの時は毎回書いていますが、、、

ダメージ部分が折り曲がる部分になるので

叩きステッチの入れ方もこのように斜め(バイアス)にします。

バイアス縫いにしたほうが生地の動きに対応出来ると思います。














エリの付け根もリペアしています。

標準リペアですが、穴が小さいので強力リペアと同じ仕上がりです。




















プリーツを留める四角ステッチは入れ直しました。

色選びを非常に悩みましたが、、、

生成りの綿糸です。

周囲の綿糸が完全に色抜けしています。

それになるべく近い色にしました。




















こう見えてステッチの補強をしています。

生地同色の細い糸なので殆ど見えません。

影武者ステッチとでも呼びましょうか?

スパン糸を細かいピッチで縫いこむので、見た目以上に強度があります。

それでいて、綿糸の風合いを部分的に残せますよ。



この頃は綿糸しかなったので、糸の劣化が激しいです。

1970年代になるとスパン糸が登場して強くなります。

リーバイス501だとビッグEの最終辺りで糸が切り替わるようです。

(綿糸とスパン糸が混在する期間を経て)



チェーンステッチ=強い と思われがちですが

シングルステッチの方が強いです。

チェーンステッチは裏が盛り上がるので裏からの摩擦に弱いんですね。

しかも1箇所切れると、連鎖して解れる恐れもありますので、ご注意を



補強ステッチはGジャンの全てのステッチに行なっています。

これで安心して着用できると思います。




それではこちらの工賃が

エリの解体リペア 8000円

エリ下の標準リペア 1500円

プリーツ四角ステッチ全て入れ直し 3000円(ステッチ解き代含む)

Gジャンの全ステッチ補強 5000円

合計 17500円(別途送料)



納品後、お客さまから喜びの声を頂きました、、、ほっとひと安心。




スーパービンテージのリペア依頼は滅多にありませんが、、、

(多いのは1960年代辺りのビンテージです)

オーダーお待ちしております。






hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓



リーバイス501XX 片面タブ(1947モデル)ビンテージ インシームからテーパード加工 

$
0
0

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



年明けから連日UPしてきたビンテージデニムのブログですが

今回が最後かな?


正月休みは自分の私物デニムをリペアする予定でしたが

ブログUPにはまってしまい、あまり出来ていません(苦笑)


それでは今回も楽しみながら書きたいと思います。


紹介するのはこちらです。











色落ちが少ない、コンディションの良いリーバイスのジーンズです。







では、このジーンズの年代チェックをしようと思います。

プロの古着業者ではないので、100%合っているとは限りませんので、、、

アバウトです、、、(単なる個人的趣味です、、、)

ビンテージに興味のない方にはどうでもよい事なので

飛ばしてください(苦笑)










ボタンフライなので501

隠しリベット付きなのでXXです。

前ポケットのリベット裏が銅製なのでギャラ入りも確定です。

















革パッチが残っています。


















赤タブは片面刺繍なので、1947年~52年頃に作られた通称47モデル!

マニアの間では、501の歴史の中で最も完成度が高いと言われるモデル

ビンテージジーンズの復刻、レプリカでも一番人気のモデルではないでしょうか?



個人的にはバックポケットの微妙に曲がった縫いつけステッチにグッときます。

この前のブログに書いた、フリーハンドで縫う作業員の癖が出ています。

こうゆう所がビンテージデニムの魅力でも有りますね、、、

(アメリカ製のおおらかさを感じます)









脇押さえのサイドステッチが異常に長いですね

これも固体差があるので、絶対ではありませんが

47モデルは長いものが多いようです。














フライボタンは下地がフラットな形です。

これも片面タブの47モデル期に一致します。













ちなみにフライボタンがこのようなブツブツした下地で

Rの足が通常(足長R ではない)だと

革パッチの両面タブ(1953年頃)の時期に突入します。

パッチや赤タブが無い場合の判断基準になります。














トップボタン裏はぷっくり膨らんだドーム型です。

このディテールだと40年代だと言われています(多分ね)















40年代の47モデルの場合、ここもチェックします。

持ち出し(ボタンが付くパーツ)の先端です。

折り込まれています。

初期型だとここが切りっ放しです。


大戦モデルで有名になった持ち出し先端の切りっ放しは

戦後47モデルの初期まで続いたディテールのようです。


あと、小股(前股)の裏はきちんと折り伏せ縫いになっています。

ということは ここの切りっ放しは大戦モデルからかな?













色落ちをチェックします。

荒々しい縦落ちをしています。

そして長い時間をかけて酸化したインディゴが黒っぽいです。



戦後の501XXは結構見てきましたが

やはり片面タブの47モデルのデニムは違いますね。

(画像ではお伝えできないニュアンスですが)



こんなグッドコンディションの501XX片面47モデル いつか手に入れたい一品です。

値段を聞きませんでしたが、いくら位するのだろう?

でもこれを買える余裕があるんだったら、ミシンを買いそうですが(苦笑)








さて、こんな状態の良いジーンズ

どこをリペアするのでしょう?

何と、何と、何と、リメイクの依頼です。

シルエットを細くして欲しいとの事です。




こんな状態のオリジナルを変えてしまうのは、個人的にはもったいないのですが

この年代のXXはたしかに太くてテーパード感が全く有りません。





ファッションアイテムと捉えると、野暮ったい(個人的意見)




話がそれますが、、、

こちらの記事をご覧下さい。

こちらをクリック

SNSがきっかけで、メールするようになった

AGR@ロングホーンインポートさまのブログです。


これは非常に興味深い内容です。

映画スターのマーロンブランドが501XXをリメイク(シルエット変更)して穿いていたなんて、、、

その穿き方は 当時ファッションに敏感な若者も真似していたようです。



あのマーロンブランドがやっていたと聞くと

何だが、それもありだなと思ってしまいます(笑)




当時のやり方はアウトシーム詰めが多かったようです

現代のように耳のアタリがうんぬんという人も少なかったでしょうし

(そうゆう人がいたら嬉しいですね)




当店のジーンズのテーパード加工はインシームを詰めます。

アウトシームのイイ感じのアタリが無くなりませんよ。



お客さまにはスソ幅を決めていただきます。

(0.5センチ単位でお願いします)


依頼が多いのは18.0センチ~19.0センチ辺りです。

今回は19.0センチにします。

(元は22.5センチでした)



その指定された幅を基準にしてインシームを詰めます。

シルエットのライン出しはこちらにお任せ下さい。



太もも~スソまで非常に細かい指示を頂く場合もありますが

ライン出しは真っ直ぐではなくて、微妙にカーブを描きます。

この微妙なカーブがシルエット出しの重要な部分です。

(パターンを引くセンスが問われます)

なので、細かい指示をそのまま聞いてしまうと

綺麗なラインが出せないのです。

ご理解の程、よろしくお願いします。





それではインシームを詰めてリメイクしたのがこちらです。









インシームのコバステッチは全て縫い直しますので

縫い継ぎがありません。

(当店のコダワリです)






だいぶ、シュッとしましたね。

これから穿き込んで、色落ちを楽しめる1本です。

特別仕様の501XXビンテージになりました!


















スソです。

表のアタリは余り出ていませんでしたが

元のステッチ幅に合わせています。



















スソ裏です。

もちろんチェーンステッチ仕上げです。

ウネリ縫いにしたので、これからパッカリングが出ますよ。




実はこの依頼の後も、501XXオリジナルのテーパード加工の依頼が続きました。

こうゆう需要って結構あるんですねー(驚)


ビンテージジーンズコレクターさんにとっては邪道なのですが

ビンテージジーンズを穿く事が楽しみな方にはアリなんですね。

(売ったりする気がないからOKだと言われます)



こちらの工賃が

インシーム詰めのテーパード加工 6500円

スソのチェーンステッチ仕上げ 1000円(テーパード加工の場合)

合計 7500円(別途送料)




オーダーお待ちしております。






hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓



EL Canek (エル カネック)  児島の縫製工場SPY(スパイ) オリジナルブランド

$
0
0

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


久しぶりのブログ更新です。

年明けの5日からリペア&リメイク作業をずっと頑張っておりました。


只今、納期が入荷から2ヶ月ですが、、、

ハードリペア&リメイクが続いておりまして

やや遅れ気味で推移しております。

お待ちのお客さま申し訳ございません。





今回紹介するのは

当店がお世話になっている

児島の縫製工場 SPY(スパイ)さんが立ち上げたデニムブランド

EL Canek (エル カネック)の紹介です。




hands-onを開業した頃からずっとお世話になっている工場さんです。

当店が持っていない特殊なミシンを使わせて頂いています(感謝)



ジーンズの色落ちを楽しむサイト denimba 

オリジナルジーンズ bridge もこちらで製作しています。

(最新の3rdロットは違います)




社長のKさんはずっと前から自社ブランドを立ち上げたいと言っておられました。

そして、今回念願の第一号が完成したようです。


先日工場にお邪魔したので撮ってきた写真をお見せします。

(画像が暗くてスミマセン)



































こちらは1stサンプルになります。

いろんなコダワリがあります。

詳しくはHPでご確認下さい。

こちらをクリック











SPY(スパイ)さんの入口です。










手作り感があります。














中は古い日本家屋を改装されています。

非常に味のある雰囲気です。


全体をお見せしたいのですが

日常業務でOEM生産(取り引き先ブランドの生産)をされていますので

ここは企業秘密とさせて頂きます。

(bridgeはウェブサイトで生産背景を公開されているので問題ありません)















壁面の雰囲気が良かったので撮影しておきます。

SPY(スパイ)さんは小ロット生産に対応するコダワリを持っている思います。

工場ですが、工房のような雰囲気です。















こちらの工場さんが所有する専用ミシンも一部ですが、紹介しておきます。





ユニオンスペシャル 43200G

スソのチェーンステッチ専用ミシン















ユニオンスペシャル 51800

ウエストベルト(帯)を縫い付ける専用ミシン















シンガー 299

ボタンホールの穴あけ専用ミシン















カンサイスペシャル (型番不明)

ベルトループを縫う専用ミシン














JUKI (型番不明)

巻き縫い専用ミシン






巻き縫いとは、、、

バックヨーク、バックセンター部分のダブルステッチで縫われている部分です。





ラッパと呼ばれる専用の金具を通過すると

生地がお互いに巻き込まれて縫い合わさります。

このミシンを使いこなすには熟練された技術が必要です。

生地の巻き込み加減を調整する、微妙な指先の感覚と言いましょうか、、、

バックセンターのお尻のカーブ縫いが特に難しいです。
















ペガサス (型番不明)

オーバーロックミシン

ジーンズの内股部分を縫う時に使います。
















JUKI (型番不明)

カンドメ(カンヌキ)ミシン

バックポケットやベルトループを留める時に使います。














ミシンではありませんが、、、

ボタン、リベット打ち機です。

工場では電動式が主流ですが

こちらは昔ながらの足踏みです。

こうゆうローテクな部分が好きです。











ボタンやリベットを打つ為のコマです。

形によって毎回これを交換しないといけません。









ユーチューブにもジーンズ作りの動画がUPされています。

これらがどう動くのか気になる方は見て下さい。

こちらをクリック







K社長の写真も撮ろうと思ったのですが、

恥ずかしいとの事でNGでした。

(またの機会にお願いします)





K社長と私の出会いは

私が加工工場に勤務していた頃でした。

(加工工場の取引先さまです)

当時は色んな縫製工場さんと取り引きしていましたが

SPY(スパイ)さんは当時からコダワリが凄かったです。


工場だったら量を作りたいはずなのに

少量でこだわった物を作られていました。

その姿勢に私も共感していました。

(ここまでやって、採算合うの?と不安な部分もありましたが)






K社長はジーンズが好きで岡山に県外からやって来られた方です。

最初の就職先はジーンズメーカーで営業をされていました。

でも物作りの方が好きで、

OEM生産(取り引き先ブランドの生産)会社に転職されます。

まだその頃はビンテージ(レプリカ)ブームが続いていまして

ビンテージ(レプリカ)ジーンズ好きなら知らない人はいない

あのブランドを担当されていました。

当時は凄い売れ行きで生産が追いつかない日々だったそうです。




そうゆう経験をされてから独立されています。

デニム一筋の人生です。

ジーンズ作りの知識、経験は凄いです。

今でも教えてもらう事があったりします。

ビンテージジーンズの知識(ウンチク)は私が教えていますが、、、(笑)




今回は内容がバラバラになってしまいましたが、、、

これからもK社長にはお世話になると思います。

よろしくお願いします。










hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓

 

ユーズド加工後の紹介 リーバイス、桃太郎ジーンズ、フルカウント、エヴィスジーンズ

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



風邪を引いてしまいました、、、

ノドがガラガラで痛いです、、、

昨日は寝込んでいまして、作業が進まずでした(涙)


納期が遅れている状態なので、なるべく早く治して作業に戻りたいと思っています。

お待ちのお客さま申し訳ございません、、、


依頼品入荷後の連絡も遅れています。

こちらもお待ちのお客さま、申し訳ございません、、、





では今回紹介するのはユーズド加工です。

今回はまとめて紹介します。

本当は1ブログ1商品で内容を掘り下げたいのですが

ネタが非常に溜まっているので、そうしたいと思います。



ユーズド加工前の画像も取り忘れています(恥)

元は色落ちしていない

ワンウォッシュ程度の濃いジーンズだったのをイメージして頂ければと思います。








それではまずはリーバイスのジーンズからです。



入荷時からシルエットがテーパードにカスタマイズされていました。

カスタム好きのお客さまなのでしょう。








ウエストサイドのサスペンダーボタンが外されています。

そしてベルトループが後付けされています。

こちらも入荷時からそうなっていました。

















リーバイスのデニムは加工でメリハリが出しやすいです。

軽くこすっても中白が出やすい傾向にあると思います。

なので、色落ちを抑えた加工感を表現するのが難しいですね、、、










スソは元がシングルステッチ仕上げだったので

アタリ感はこんな感じです。

どうしてものっぺりします。




















シンチバックが外されています。

こちらも入荷時からそうなっていました。









LVC 501XX 復刻です。

バックポケットの剥き出しリベットに

元はベルトループ無しのサスペンダーボタン仕様

なので1915年モデルだと思います(多分ね)















お次は桃太郎ジーンズです。






































桃太郎ジーンズのデニムは染めが濃くて(深くて)

メリハリが出にくいです。


頑張ってこすって色を落としましたが

これが限界かも、、、


逆にメリハリの少ない加工感を出すのはやりやすいと思います。











スソ上げはユーズド加工前に

当店のウネリチェーンステッチ仕上げを行なっています。

(別途工賃2000円)

そうしておくと、ユーズド加工で自然なスソのアタリが出ますよ。


※只今、ウネリチェーンステッチ仕上げのみの注文は受けていません。

ご注意を。




















バックポケットの白いペンキのラインは加工で剥げます。

それもイイ感じの味だと思います。










Lotは0705SPです。

世界最特濃デニムを使っていると言われています。










お次はフルカウントです。














ドーナツボタン仕様で

コインポケットのリベットが省略されているので 

大戦モデルです。























イイ感じのメリハリが出ました。


色落ちの微妙な違いは画像では伝わらないと思います、、、

(PCのモニター、スマホの明るさ設定によっても見え方が随分変わると思います)


デニムの色落ちを画像で表現するのは本当に難しいです。

(なるべく一定の明るい環境で撮影しようと思っています)














スソ上げは元からチェーンステッチでした。

お客さまが買ったお店でされたそうです。

(斜めにうねっているのでユニオンの432で縫ったのかな?)


こちらは完全に新品のジーンズだったので

加工前に一度当店で洗濯洗いをしました。

(別途工賃500円)

そうするとこのような自然なアタリ感が出ます。

























バックポケットのペンキステッチは加工後も残りました。

(中心部分は少し剥げましたが、、、)













LotはC1100-05

WWⅡ(World War Ⅱ)の文字がカッコ良いです。












最後にエヴィスジーンズです。




























こちらもイイ感じのメリハリが出ました。









































おなじみカモメマークは赤の刺繍でした。

綿糸で縫われていたので加工後にピンク色に変色しました。

(ポリエステルのスパン糸だと変色しません)



あと、赤タブはレーヨン製なので加工後に白に変色します。

(ポリエステル系のタブは変色しません)








Lotは2001

エヴィスのNo2デニムを採用しています。





以上です。

ざっと流しましたがいかがでしょうか?




ユーズド加工の参考になればと思っています。

こちらの工賃が7000円(別途送料)です。

※事前のスソ上げや洗濯は別途工賃を頂いております。




オーダーお待ちしております。








hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓


ヒステリック グラマー ジーンズ スソ伸ばしアタリ出し加工(生地はお客さま支給)

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



あっという間の週末です。

まだハードリペア&リメイク作業が終りません、、、(汗)


納期が2ヶ月からジワジワ伸びています。

お待ちのお客さま申し訳ございません。

地道に頑張ります。





それでは今回紹介するのはこちら
















このディテールでおわかりでしょうか?













ヒステリックグラマーです。(通称ヒス)


リペアやリメイクでヒスのジーンズ依頼は結構多いと思います。



しかし、今回はどうゆう依頼かと言うと、、、

スソを伸ばして欲しいとの事です。




入荷した時の状態がこちらです

















スソのアタリを再利用したスソ上げが施されています。

※当店ではこのような加工は行なっていません。



これは上手に縫い付けてありますね、、、スゴイ

他店さまの加工の紹介ではありません(苦笑)




お客さまによるとスソが希望よりも短くなってしまって

穿けなくなったそうです、、、

注文時に何か行き違いがあったのでしょうか、、、




カットしたスソの残りを持っているので

つないで長くして欲しい。

そしてスソのアタリ出し加工も行なって欲しいとのオーダーでした。









同じ生地のスソがあったので良かったです。

以前UPしたブログでもスソ伸ばしの事を書いたのですが、

似たような色落ちの生地探しにかなり苦労しましたから、、、














こんな感じでつなぐ部分は切りっ放しになるので

オーバーロックで解れ止め処理をします。

そして、スソのパーツ部分だけにアタリ出し加工を行ないます。


















出来上がったスソ部分をジーンズにつないで完成です。



違和感無く仕上がったと思います。

元はつながっていた生地なので当然ですね、、、













右足














左足














右足裏側















左足裏側




今回の生地は加工で色が薄かったので

アタリの濃淡を出すのに結構苦労しました、、、




スソのアタリを再利用する加工は凄いと思いますが

スソのアタリを出す加工も悪くないと思いますよ、、、


こちらの工賃が8000円(別途送料)です。


只今の納期が入荷から2ヶ月位と大変お待たせしてしまうのですが、、、

オーダーお待ちしております。







hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓



リーバイス501 レギュラーモデル 淡色(たんしょく)ジーンズのスソ上げアタリ出し加工

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


昨日はお休みでした。

もうすぐ4歳になる娘と二人で電車に乗って、買い物に行きました。

岡山駅前に建ったイオンモール岡山へ。

凄かったです、イオンモール岡山

テナントの充実が特に、、、

私の中でイオンモールに対するイメージが変わりました。

・オカピタル(キャピタル)

・ドゥニーム

・ラギッドファクトリー

こんなコアなショップもありました。

これからもこんなコアなお店がイオンモールに増えると嬉しいですね。

(私が思っているほどコアじゃないのかな?)




久々に世間話からスタートしたブログですが、、、

今回紹介するのは













リーバイス501 レギュラージーンズ

古着です。

古着でも色が薄い方だと思います。

デニム業界だと このような色を淡色(たんしょく)と呼んでいます。



実はこれ、スソ上げをしてアタリ出し加工を行なっています。







元のスソと並べてみました。





右足











左足




ほんのちょっとだけスソ上げしています。


微妙にカカトで踏むのが気になる長さだったらしいです。

スソ上げしたかったが、いい感じのアタリが無くなるが嫌で諦めていたそうです。















右足裏側














左足裏側






色が薄いデニムのアタリ出し加工は非常に難しい。

やり過ぎると、メリハリが出すぎていやらしい。

足りないと、ノッペリしてやった感が出ない。

とても繊細です。




今回のアタリ出しは上手く行き過ぎました、、、

毎回このクオリティーだと非常に嬉しいです。




依頼者さまは取りに来られましたが、

実物を見て、感動されていました。

私も時間をかけて頑張った甲斐があります。




と言う事で、、、

色の薄い淡色(たんしょく)ジーンズのアタリ出し加工も何とかやっています。


こちらの工賃が4000円(別途送料)


オーダーお待ちしております。






hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓


リーバイス×ステューシー コラボジーンズ インシームがダブルステッチのテーパード加工

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



入荷ラッシュが続いております、、、

全ての業務を1人で行なっておりますので

リペア&リメイク作業がなかなか進みません、、、

HPに記載している納期を2ヶ月前後から2ヶ月半にしようか迷っている所です。


まだかまだかとお待ちのお客さま、申し訳ございません。






それでは今回紹介するのは



































リーバイスのジーンズにしては

ちょっと個性的なデザインです。












ステューシーとのコラボジーンズです。

(Wネームと呼んだほうが良いのかな?)

















こちらをテーパードシルエットに変更します。

最近はダボっと穿いていたストリート系ブランドジーンズのテーパード加工の依頼も増えてきました。

ファッションのトレンドがそうゆう流れなのでしょう。



当店でテーパードシルエットにする時は

インシーム側から詰めることにしています。

(アウトシーム側のアタリが残せますので)















今回依頼のジーンズはインシームがダブルステッチになっています。












裏から見ると生地が折り込まれています。

この縫い方を「巻き縫い仕様」 と呼びます。

以前はこの「巻き縫い仕様」のジーンズを詰めることは出来ませんでした。

しかし、何とかして詰めて欲しいとの声が多かったので

試行錯誤をしました。

それで何とか出来る様になりました。



こうゆう仕事の技術的な進歩って

お客さまの声に応えたいという気持ちが重要だと思っています。


他にもやりたい課題はありますので、、、

少しづつでも進歩して行きたいと思っております。







それでは出来上がりがこちらです。
























スソ幅が22.0センチだったのを19.5センチにしました。

スソ幅の指定はお客さまにして頂きます(0.5センチ単位)

全体のシルエットライン出しはこちらにお任せ下さい。

あと、4センチスソ上げも行なっています。


インシームは全て解体してから新たにやり直す方法にしています。

なので、表に見えるダブルステッチの縫いつなぎはありません。











元通りにダブルステッチの再現が出来ています。










裏から見ると違っています。

オーバーロック処理をしています。

巻き縫いのままではシルエット変更がどうしても出来ません。

(綺麗なライン出しをするにはこの縫い方がベストだと思います)



今の所、「裏側がオリジナルと違うから嫌だ」と言う事は言われていません。

それよりも「シルエット変更が出来て、嬉しい」との声が多いです。












スソはチェーンステッチ仕上げです。




こちらの工賃が

インシーム詰め(ダブルステッチ)のテーパード加工 9500円

チェーンステッチスソ上げ1000円(テーパード加工の場合)

合計10500円(別途送料)



※只今、リペア&リメイク業務が多忙の為

チェーンステッチ裾上げのみ の受付は中止しております、、、

他にリペア&リメイク、ユーズド加工があったりした場合は受付しております。

ご理解の程よろしくお願いします。




お客さまから喜びの声を頂きました、、、(ほっとひと安心です)



オーダーお待ちしております。








hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓



Lee ペインターパンツ インシームがトリプルステッチのテーパード加工

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



やっと入荷ラッシュが落ち着いたようです。

昨日はかなり作業が進みました。

今日もこのペースで作業が進むと嬉しいです。





それでは今回紹介するのは






























ペインターパンツです。













ブランドはLee

エドウィン製のレギュラーモデルです。














ペインターパンツと言えば

完全にワークパンツの部類に入ります。

よって太めのストレートシルエットです。

今回はこちらをインシーム側からテーパード(先細)シルエットに変更します。















ペインターパンツのインシームはトリプルステッチになっています。

(ワークパンツなので強度重視の作り)
















裏側を見ると、縫い代が折り込まれています。

こうゆうのを 巻き縫い仕様と呼びます。

(前回ブログと同じ仕様です)






さて、この巻き縫い仕様でもインシームからのテーパード加工が可能となっています。

(詳しくは前回ブログで説明しました)






出来上がりがこちらです。




スソ幅が23.5センチだったのを19.5センチに変更しました。

元が太いのでこれ位がちょうど良いかと思います。


















この位だと穿いた時にスソのバタつきが少なくなります。



私物でLeeのワークパンツを持っていますが

同じくテーパード加工をして穿いています。

スソのバタつきが少ないのでローカットのスニーカーでも相性が良いです。

ワークパンツがタウン仕様になります。

(ワークパンツの太いシルエットだと足元はゴツイブーツを選びがちになりますよね)












トリプルステッチも再現しています。

全て解いてやり直ししているので

ステッチの縫いつなぎはありません。











裏から見ると オーバーロック仕様です。

1本針のミシンしか持っていないので

シングル押さえを3回やっています。

これは結構手間です、、、

指先の感覚で縫わないといけないので

トリプルステッチの間隔が微妙に違ったりしますが

そこは見逃してください、、、













スソ上げはシングルステッチ仕上げです。

(チェーンステッチ仕上げも可能です)



こちらの工賃が 9500円(別途送料)

(チェーンステッチ仕上げの場合は+1000円)



テーパード加工の依頼は相変わらず多いです。

オーダーお待ちしております。








hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓



ジーンズの聖地 児島について思う事

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



久々に まめ知識のカテゴリーを更新します。


まめ知識じゃありませんが、、、(苦笑)


自分が思っている事を実体験を通じて書こうと思います。

(以下に書くことは全て個人的意見です)



岡山県倉敷市児島(以下児島と書きます)はいつの頃からか

ジーンズの聖地と呼ばれるようになりました。


何故かと言えば児島はジーンズ作りが盛んだからです。


そんな事は知っている。

みなさん思うでしょう。

しかし、そのジーンズ作り、、、

本当にその裏側まで知っていますか?



児島のジーンズ作りを大きく3つに分けるとします。

① デニムの製造

② ジーンズの縫製

③ ジーンズの洗い加工





ではまず 

① デニムの製造です

児島には沢山の生地屋(生地販売会社)さんがあります。

児島の生地屋さんはデニムに特化している所が多いです。

他の地域ではお目にかかれない凄い種類のデニムを扱っています。



しかし、その多くのデニムを製造しているのは児島では無いようです。

(少量生産だと児島でもしていると思いますが、、、)

岡山県井原市(いばらし)がデニム製造を盛んに行なっています。

製造と言いましたが、正確に言うと機織機(はたおりき)で織っている会社です。

こちらでは機屋(はたや)と呼んでいます。



キバタデニムという言葉を聞いた事ありませんか?

キバタとは生機と書きます。

生(なま)の機(はた)デニムって言う事です。



最近ではジーンズ=デニムと呼ばれています。

(私もたまにごちゃ混ぜになる事があります)

その解釈で、児島はデニムの聖地とも言われています。

しかし、正確に言うとデニムは生地の名称です。

なので デニム生地の聖地=井原市だと思います。



井原市でデニムを作っている人達は

「デニムの聖地児島」というのを良く思っていないようです。

(生産者からそうゆう声を聞いた事があります)






次に

② ジーンズの縫製

児島には沢山のジーンズ縫製工場があります。

しかし、これは児島だけではありません。

岡山県内の全域にあります。

外注工場というのも沢山あるんですね。

(特に生産ロットが大きい場合は、外注工場に頼る事が多いと思います)


私の知っている児島の縫製工場さんは

四国地方や九州地方の外注工場を使っています。



オーダーが入るのは児島の会社ですが

自社のキャパだけでは生産しきれないので

そうゆう仕組みになっています。



東北地方もジーンズ縫製が盛んだと聞きます。

国内最大手のジーンズメーカー エドウィンは

秋田県に自社の縫製工場があります。

大量のジーンズを作っているので

工場の規模もかなり大きいらしいです。



そう考えるとジーンズ縫製は全国規模で行なわれているようです。



児島に他県からやってきてジーンズ縫製を修行した人が

地元に帰って、縫製工場を立ち上げたと言う話も聞きます。




なのでジーンズの縫製=児島というのは言いすぎだと思います。







次に

③ ジーンズの洗い加工

ここは私の得意分野です。

この分野で働いていましたから、、、


ジーンズの洗い加工工場は児島に多いです。

(岡山県内にも色々あります)


中国地方の近隣県にもちょっとあるようですが

会社の規模から言うと児島の会社が断然大きいです。


国内最大手のジーンズメーカー エドウィンは

児島のとある加工工場でジーンズ加工を行なっています。



洗い加工は児島で生まれた特殊な技術です。

(今は海外に流出してしまいましたが)

洗い加工の歴史は児島ジーンズの歴史だという人もいます。





こうゆう流れで児島のジーンズは誕生したと言われています。


アメリカから輸入したノリ付きのジーンズを

洗って穿きやすくしたら爆発的に売れた



それだったら専用ミシンやデニム生地をアメリカから輸入して自分達でジーンズを作ろう



品質、供給が安定しないので、デニム生地も自分達で作ろう



純国産ジーンズの誕生






洗い加工は最初は洗うだけの技術でしたが

(洗うだけでもかなりの種類の方法がありますが、、、)


それにジーンズをこすって部分的に色を抜いたり

破ってクラッシュさせたり、染料を吹き付けたり

立体的なしわを付けたり、、、

最近では特殊レーザーで加工したり、、、

色んな新しい技術が開発されています。



そうゆう事から考えると

ジーンズの洗い加工=児島だと思います。








さて、ここからが本題です。

児島のジーンズ作りの凄い所は


① デニムの製造

② ジーンズの縫製

③ ジーンズの洗い加工


この3つが連動している事です。

なぜ連動しているのかと言うと

これらの業者を結びつける

生産管理会社というのがあるからです。




生産管理会社の呼びかけで、あるブランドの新作ジーンズ作りの打ち合わせがあるとします。

その打ち合わせには上に書いた① ② ③の業者が集まる事があります。

そこでそれぞれの専門分野の知識を合わせながら、打ち合わせが進行します。

生地、縫製、洗い加工の良さを引き出す為の打ち合わせです。

そうする事によって、より完成度の高いジーンズが出来上がります。



また、異業種との横の連携も生まれます。

私は洗い加工業者なのですが

生地屋や縫製工場さんとも知り合いになります。

そして、その専門的な知識も得る事が出来るのです。



異業種の専門知識も知っていないと、

幅広いジーンズ作りが出来ないからですね。


この異業種間の連携プレーで1本のジーンズを作るのが

児島のジーンズだと思います。



このようなジーンズ作りが出来るのは児島だけだと思いませんか?



児島のジーンズの値段が高くなるのはジーンズがこうして

色んな専門業者の間を渡っているからなんですけどね、、、

製造工程が複雑過ぎて、なかなか1社完結には出来ないのです。








hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓

レビン スキームのジーンズ 左右太もも穴 標準リペア、全面補強リペア

$
0
0
こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。


またもや風邪を引いてしまいました、、、(汗)

熱は無いので、明日からの仕事には支障は無いと思います。


仕事とはいえ、工房に引きこもり生活が続くと

体が弱っているように感じます。


やっぱり外で運動しないといけないなあと感じます。

来春から何か運動しようと思っていますが、

実行できるかな?




さて、今回紹介するのはこちらです。




色落ちが凄くいい感じです。










リーバイス???















パッチも劣化していて、文字が読みにくいです、、、















左上に LEVI、、、と書いてあるような、、、

これはもしや、、、















ボタンに L.SCHEME と刻印されています。

これは、、、 LEVIN SCHEME のジーンズです。


レプリカジーンズマニアの間では有名な レビン スキーム 

1990年代、ビンテージブーム時に生まれたレプリカジーンズです。

当時、501XXに最も近いと言われたブランドではないでしょうか?

ビンテージブームの終焉と共に無くなったようです。

今でも大切に穿き続けている人がいるんですね。


レプリカジーンズマニアだったら破れても直して、穿き続けたいでしょう。















数箇所破れていますが、太もも全体が弱っているので

全面補強リペアをします。












この角度から見ると

独特のザラザラ感でイイ感じの縦落ちをしています。

今でもこのジーンズを捜している人もいるようですね。









それではリペア後がこちらです。























アウトシーム(脇)は開いていないので

脇のアタリはずれていません。

























破れた穴は標準リペアで仕上げました。














裏から見るとこんな感じです。

太もも全体を補強しています。

これで穴の周辺から破れる事は無いでしょう。






こちらの工賃が12000円(別途送料)です。

90年代に購入されたビンテージレプリカジーンズのリペア依頼も多いです。

オーダーお待ちしております。





hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓



ヒステリックグラマー クラッシュ系のお任せリメイク15000円コース、インシーム詰めのテーパード加工

$
0
0

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



昨日は問合せのラッシュでした。

(スミマセン、めっちゃメールが溜まっています)


問合せが1件も無い日は無いのですが、、、

やっぱり波があります。

作業と同時進行でメール返信していますので

ちょっと遅くなりそうです。

よろしくお願いします。




それでは今回紹介するのは



















ヒステリックグラマーです(通称ヒス)

ヒスは依頼の多いブランドです。


もしかすると依頼の多いブランド第3位かもしません。

(1位リーバイス、2位ディーゼル)

ちゃんと統計を取っていないので、感覚的ですが、、、





こちらをリメイクします。

お任せリメイクです。

当店のHP リメイクページ の見本を参考にして頂きました。



あと、インシーム全体を平置きで1センチ詰めて欲しいとのオーダーもありました。

ヒスのジーンズは元々細めですが、さらに細くします。

(凄くスタイルの良い方なんでしょうね、羨ましいです)






それでは出来上がりがこちらです。



























クラッシュ&リペアがメインのリメイクです。

色々なあて布を使って、動きを出しています。




















ステッチワークも色々と遊んでいます。

こうゆう部分は感覚的にやっています。

きっちり縫わない方が遊び心があって作品になりますので、、、

(リメイクは私にとって作品作りなので、これが正解というのは無いと思います)























作品作りとはいえ

クラッシュ&リペアを入れる位置はリアリティーのあるものを目指します。

そうすると、実際に穿きこんだ時に弱くなる部分の補強も兼ねるからです。

(リペア屋目線の物作り)





















元々細かったので、画像では違いを感じにくいのですが、、、

インシームを全体的に平置き1センチ詰めています。















インシームのコバステッチは縫い継ぎ無しです。

(当店のコダワリ)



















スソはチェーンステッチ仕上げです。

元のアタリが出来るだけ、ずれないように気をつかいます。

(ちょっと裏技使っています)








以上です。

こちらの工賃が

お任せリメイク 15000円

インシーム詰めのテーパード加工 6500円

スソのチェーンステッチ仕上げ 1000円(テーパード加工の場合)

合計 22500円(別途送料)



リメイクをして、更にシルエットも自分仕様に変えるという

当店の加工技術のあわせ技です。


オーダーお待ちしております。







hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓




ヒステリックグラマー パッチワーク系のお任せリメイク15000円コース、インシーム詰めのテーパード加工

$
0
0

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



前回ブログで 問合せラッシュ とお書きしましたが

只今、その問合せがあった分の 入荷ラッシュ となっています。

受付の作業でアップアップしています。

嬉しい悲鳴なのですが

リペア&リメイク作業が順調に進まずにかなり焦っています、、、


2ヶ月ほど前に依頼されたお客さま、出来上がりはまだか? とお待ちだと思います。

本当に申し訳ございません。






さて、今回紹介するのは





















ヒステリックグラマーです(通称ヒス)


前回のブログで紹介したのと同じお客様の分です、、、(苦笑)




こちらもリメイクとテーパード加工の依頼なのですが


パッチワークリメイクの依頼でした。


当店のHP リメイクページ の見本を参考にして頂きました。



それでは早速リメイク後の紹介になります。




































この部分にあった黄色いシールは パッチワークで完全に隠しました。

理由は黄色いシールがパッチワークの雰囲気に似合わないと思ったからです。














パッチワークをした後に

パッチ部分だけ、ユーズド加工を行なっています。

そうするとパッチワーク部分もベースのジーンズに色が馴染むような気がしています。

(ベースのジーンズの色が濃い場合は加工をしない事もあります)












元から穴が空いていた部分は標準リペアで仕上げています。



























お尻のパッチワーク位置は非常に悩みましたが、、、

左右非対称(アシンメトリー)にしています。


お尻中心の生地が弱っていたら、左右共上にパッチワークをしますが

今回はお尻生地の強度があったので、このようなやり方にしてみました。



















左右の足はインシーム部分から全体的に1センチ詰めています。

かなりスリムなジーンズになっていると思います。














インシームのコバステッチは縫いつなぎ無しです。

(当店のコダワリ)

















スソ上げはチェーンステッチ仕上げです。

元のアタリがずれないように気を使っています。

(ちょっと裏技を使っています)






以上です。

こちらの工賃が

お任せリメイク 15000円

インシーム詰めのテーパード加工 6500円

スソのチェーンステッチ仕上げ 1000円(テーパード加工の場合)

合計 22500円(別途送料)



リメイクをして、更にシルエットも自分仕様に変えるという

当店の加工技術のあわせ技です。


オーダーお待ちしております。








hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓



denimba オリジナルジーンズ bridge 穿き込みサンプル(デイトナブロス掲載品) 当店でリペアしています

$
0
0

こんにちはジーンズリペア&リメイクのhands-onです。



今回の入荷ラッシュ凄かったです、、、(大汗)


ホームページの納期を入荷から2ヶ月前後としていましたが

2ヶ月半に変更させて頂きました。

お待ちのお客さま大変申し訳ございません。


自分の限界を超える量の依頼が一気に来てしまいました。

この仕事は納期を意識し過ぎると、クオリティーに影響すると思っています。


ブログでは書いていませんが、自分が納得出来ない仕上がりの時は

ステッチを解いて何度もやり直しています。

その時は作業時間を無視します。

今やっている依頼品の仕上がりが自分で納得できるかが勝負だと思っています。


単なる私の自己満足かもしれませんが、ご理解の程よろしくお願いします。








それでは今回紹介するのは、、、

denimbaファンならばもうご存知だと思いますが




只今発売中の雑誌 デイトナブロスに

denimba オリジナルジーンズ bridge が紹介されています。










そして、その中で色落ち見本が紹介されています。



P119です。








こちらのジーンズですが

実は当店でリペアしています。

これだけ遠くから撮影されているので、リペアがわからないと思います。





それでは今回はこのリペアの事を紹介しようと思います。

(色落ちの紹介も含めて)



まずはリペア前です。
















左右太ももの色落ちがかなり進んでいます。

denimbaさんの穿き込んだジーンズは凄い表情を見せます。






















左右のヒザ部分に穴が空いています。

穴の周辺の生地も弱っていて薄々になっています。


こちらですが穴は当店の標準リペア仕上げで

左右太もも全体を補強リペアをします。








































ポケット周辺のステッチが切れています。

こちらは元のステッチの風合いを残したまま

補強ステッチを入れようと思います。

生地同色の細くて目立たない糸を縫いこみます。







それではここからは

色落ちの紹介とさせて頂きます。

(購入を検討しているお客さま、ゆっくりご覧下さい)






真っ白だったピスネームがこんなになっています。

BRIDGEの文字も浮かび上がっています。














経年変化した革パッチ














ヒザ裏のハチノス















フロント部分のヒゲ














トップボタンの文字が浮き出ています。













前立てのフライボタン跡




















スソのパッカリング

















裏側もウネリが出ています。

こちらはサンプルなので

当店が独自に開発したウネリチェーンステッチで仕上げています。

(国産のミシンを使って、手作業で捻りながらスソ上げをしています)

ユニオンスペシャル43200G のアタリ感に負けていないと思っています(多分ね)












それではリペア後がこちらです。

(雑誌に掲載されたのと同じ状態)















右足












右足のヒザ穴は標準リペアですが

穴が小さかったのでほとんど見えなくなりました。
















左足















こちらは穴が比較的大きかったのでリペア跡がわかります。














こんな感じで太ももの弱っている部分は補強リペアしています。

今回の太ももリペアではアウトシーム(脇)は開いていません。

よってアウトシーム(脇)のアタリは全くずれていません。

色落ちにこだわる人にとってはこの部分は重要だと思っています。














お尻周辺の切れていたステッチは全て補強済みです。

この距離だと全くわからないと思います。



















これでもほとんどわからないと思います。





























これくらい近くで見るとわかると思います。






こちらの工賃が

左右太ももの全面補強、ヒザ穴の標準リペア 9000円

お尻周り全体のステッチ補強リペア 3000円

合計12000円(別途送料)



依頼されたdenimbaさんから喜びの声を頂きました、、、

私も納品後ドキドキでしたが、ほっとひと安心でした。

(デニムの事を知り尽くしている人ですから、、、)





今回紹介したのは

bridgeの1stロットのサンプル(試作品)です。



bridgeの1stロットは完売しました。

追加生産した2ndロットを只今販売中です。

(それも在庫が残り少ないそうです)



そして、只今生産中なのが3rdロットです。

この3rdロットですが、生産背景が変わりました。

沖縄県のジーンズ工房 ダブルボランチさん で作られています。


シルエットも少し変更されていているようですよ。

こちらも要チェックだと思います。





ダブルボランチの店主 國吉(クニヨシ)さんですが

岡山県倉敷市児島のとあるデニムメーカーで修行されています。



私はクニヨシさんとは面識がありませんが

(メールはしています)

間接的につながっていたのです。



なぜかと言うと

デニム加工工場に勤務していた時に

私がそのメーカーさんの担当でした。


そしてそのメーカーさんから

加工やリメイクで色々と勉強をさせて頂いております。


現在のhands-onリメイクが出来るのも

そのメーカーさんとの取り組みがあったと言っても過言ではありません。

本当に感謝しています。





そのメーカーさんには週の半分は行っていました。

新たな加工やリメイクの技術を協同開発していたからです。



そうするうちにそのメーカーさんの人達とも仲良くなりました。

仲良くなった職人さんから色んな技も教えて頂きました。

(その全てが私の財産です)



私が行っていたのはそのメーカーの本社でした。

クニヨシさんはその時、本社勤務では無かったので

私はクニヨシさんと会う事がありませんでした。

(会っていたら、仲良くなっていたでしょう)



でもクニヨシさんと共通の知り合いが沢山いるので

何だかとても親近感があります。





ちょっと話がそれてしまいましたが、、、(苦笑)



私とdenimbaさんで試行錯誤しながら立ち上げた bridge がこうゆう形で

ダブルボランチのクニヨシさんに引き継がれて行ったのも

何かの縁を感じてしまいます。



こらからもbridge の更なる進化を楽しみにしたいと思っています。

(今回のブログは個人的に熱くなってしまってスミマセン)






明日も溜まりまくった仕事を1点ずつ丁寧に頑張ろうと思います。

では!









hands-onのフェイスブックページを作りました。→こちらクリック
いいね で応援よろしくお願いします。



   ホームページ公開しています。下のhands-onマークをクリック↓





Viewing all 325 articles
Browse latest View live